ところが、普通のIDE HDDやSSDは両方とも5Vなので41番ピンと42番ピンが内部で繋がっているので、そのままで接続するとレッツノート側から供給される3.3Vと5Vをショートさせることになります。これをやってしまうと、最悪電源を入れたとたんにPCのマザーが壊れます。運がよければしばらくしてから壊れるだろうということです。
ここは、41番ピンの3.3VがSSDに流れないようにすれば良いわけです。さらに規格の上でも使われていない44番ピンですが、フレキシブル・ケーブルのSSD側の端子の44番ピンの刺さる穴が逆さにつけられるのを防止するためか?埋められているのです。
これらに対して、最初はコネクター側の加工で対処することも考えていたのですが、一番簡単な方法はSSD側のピン折りです。リスクの少ないピン折りの方が安全だろうというアドバイスを得て、SSDの41番ピンと44番ピンを根元から折り取ることにしました。この二つのピンは無くても何の支障ありませんから・・・。
まず、マイナスの精密ドライバーを根元にあてて外側に曲げ、出来ればピンセットのようなもので摘んでグニグニと曲げ伸ばしを繰り返して折るのですが、意味のない44番ピンで練習してから41番ピンと思っていたのですが、一瞬、手を滑らせて43番ピンまで曲げてしまいました。ラジオペンチで伸ばして、スムーズに端子に刺すことが出来たのですが、ヘタをすると次に抜こうとしたらおれてしまうかもしれません。
通常のHDDの交換だとここまでなのですが、安い価格帯のSSDは内部に同じメーカーのコントローラーを採用しているらしいのですが、これがLet's noteをはじめとする国産ノートPCと相性が悪いようで、うまく動かないことが多いようです。
原因はRESETのための1番ピンのon/offのしきい値で、RESETが掛かりっぱなしと認識されるそうで、1番ピンも折ってしまえば立ち上がるようにはなるそうですが、再起動のときにSSDを認識出来なくなるそうで常に電源の入れ直しとなるそうですし、1番ピンは意味を持っているピンなので折り取りたくはありません。残して置けば最悪、外付けのUSBドライブとしてそのまま使えるとか考えてました。
よりベターな解決方法と思われているのが、RESETの1番ピンをプルアップする方法で、偉大なる先人の成功例をみると、5Vの42番ピンから10KΩか3.3Vの41番ピンから4.7KΩの抵抗を介して1番ピンに繋いでやることです。浮かして使わなくなった3.3Vの41番ピンから電圧供給を受ける方を選択しました。
さて、カーボン抵抗を一個入手しなければと、ネットで検索すると100個入りの袋で100円とかで送料が600円w
久しぶりに秋葉原探索です。カーボン抵抗は、駅降りてすぐのカード下だと1個35円とかだったけど、大通り渡って千石通商の地下では100個100円、一個だと5円で売っていた。予備含めて抵抗2個に被覆のための熱収縮チューブ9本セット100円の計110円。
手持ちの精密ドライバーはプラスが一回り大きすぎてネジをなめてしまうのを確認していたのですが、より小さいサイズのセットが六本木の100均で売っていて、さらにちっさなニッパとラジオペンチもあったので300円。工具店で買うと精密ドライバーだけで千円以上するのでちょっとラッキーでした。
計410円で、準備完了です。
多くの偉大なる先人の成功例・失敗例を参考にさせてもらいましたが、最終的には加工済みのフレキシブル・ケーブルを販売されている『立侍岬の無線ラボ』さんのページで解決させていただきました。こちらからケーブル買うと3900円ですが、私の場合は32GBの廉価SSDとか言ってリスク+410円で済ましているのですが、お金に余裕がありピン折りもしたくないという方には朗報な選択です。
※SSDに換装するコト自体が自己責任です。同じ方法で失敗されても文句言わないでくださいね。
さて、まだ、つづく